服の色の組み合わせでおしゃれな印象に!イメージや季節別に解説

服の色の組み合わせでおしゃれな印象に!イメージや季節別に解説

気に入って買った服を実際に着てみるとイメージが違ったり、手持ちの服との組み合わせに悩んだりしたことはありませんか?コーディネートをする際は、おしゃれに見える色の合わせ方を意識することが重要です。

今回は、すぐにコーディネートに取り入れられるおすすめの色合わせや、失敗しない色合わせのコツをご紹介します。「いつもコーディネートで色が偏ってしまう」というような方もぜひ参考にしてみてください。

相性のいい配色は3色までが基本

コーディネートをする際は、使用する色を3色までにすると良いといわれており、ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーで構成します。

バランスのいい3色で構成したファッション

①ベースカラー

コートやワンピースなど、面積が大きく主役となるアイテムの色のことを指します。
ベースカラーが全体の70%を占めたコーデだと配色のバランスが良くなるといわれています。コーディネートの印象を決める基本となる色なので、まずはこのベースカラーから決めるのがおすすめです。

②アソートカラー

ベースカラーを引き立てる色です。
アソートカラーは全体の20〜30%程度の割合だとバランスが良くなるといわれています。モノトーンか、ベースカラーと同系色を選ぶのがおすすめです。

③アクセントカラー

「差し色」とも呼ばれ、コーディネートを引き締めるために使われることが多いです。
アクセントカラーは全体の10%程度の割合が良いといわれており、アクセサリーやカバン、スカーフなどに取り入れると良いでしょう。ベースカラーとは対照的な色を選ぶことでメリハリが生まれます。色合わせに慣れてきたら「アクセントカラーはこの色を使いたいからベースカラーはこうしよう」のように組み合わせることも可能になります。

合わせやすい服の色とは?

どんな色とも合わせやすい基本の色として「ベーシックカラー」が挙げられます。
主に黒・白・グレー・ネイビー・ベージュ・ブラウンのことを指し、季節や服の系統を問わず着用しやすいのが特徴です。初めは色合わせに悩むこともあるかもしれませんが、これらの色は他の色と合わせてもまとまって見えることが多いです。迷った時は、ベーシックカラーをコーディネートに取り入れてみましょう。

色の用語を押さえる

色彩を表現するための言葉を知っておくと、自分がコーディネートに取り入れたい色を言葉で表現することができ、相手に自分の思った色のイメージを伝えやすくなります。

色の三属性(色相・明度・彩度)

色の三属性とは、「色相」「明度」「彩度」で表わされる、「色が持つ3つの性質」のことです。

・色相

色相

色相(しきそう)とは、赤、青、緑などといった色味の違いのことで、色合いとも呼びます。
彩度、明度に比べるとイメージの違いが表現しやすく、赤なら熱い、青なら冷たい、など色に対する特定のイメージを思い浮かべることもあります。

・彩度

彩度

彩度(さいど)とは、色味の強さ、鮮やかさ、混じりけの無さの度合いを指します。彩度が高い色ほどビビッドで鮮やかなカラーになり、「派手」「にぎやか」といったイメージを連想させやすくなります。反対に、彩度が低い色ほどくすんだ色になり、「穏やか」「暗い」といったイメージを連想させやすいです。

・明度

明度

明度(めいど)とは、色の明るさを表す言葉です。
パステルカラーのような白に近い色は明度が高く、「さわやか」「淡い」「やわらかい」という印象を持ちやすくなります。反対に、紺や深緑のような黒に近い色は明度が低く、「落ち着いている」「暗い」といった印象を持ちやすくなります。

白、黒、グレーは「無彩色(むさいしょく)」と呼ばれ、色相と彩度の違いがありません。無彩色以外の色はまとめて「有彩色」と呼ばれます。

トーン

トーン

トーンとは色調のことです。色の三属性のうち、明度と彩度をあわせた考え方で、明度と彩度が似ているものをグループ化したものを「トーン」と呼びます。明度と彩度が変化すると、同じ「赤」でもトーンによってかなり印象が変化します。

色相環と補色

色相環と補色

色相環とは、虹のように、「赤、オレンジ、黄、緑、青...」と段階的に色味を変化させて丸く並べ、色相を環状に配置したもののことです。
補色は色相環で反対にある色の組み合わせのことです。例えば赤と緑、黄緑と紫などの組み合わせがありますが、補色の関係にある色を並べると色の鮮やかさが強調されます。そのため、ファッションにそのまま補色を取り入れると奇抜な印象になってしまいがちです。コーディネートをお洒落に見せたいなら、色相環よりも色合わせを意識することが大切です。

イメージに合わせた色の組み合わせを解説

人によってファッションで表現したいイメージは様々です。好みやなりたいイメージに合わせて色の組み合わせを変えてみましょう。

メリハリをつけたい場合

メリハリとは、強弱の変化がはっきりついているということです。
服のシルエットや面積などでもメリハリはつけられますが、色でもメリハリをつけることができます。

①補色を使う

強い対比効果があり、はっきりとしたコントラストを作ることができます。

②明度の差

同じような色味であっても明るさが大きく違えばメリハリが生まれやすいです。

③彩度の差をつける

鮮やかな色と無彩色に近い色を合わせることによって色の変化が作りやすいです。

落ち着いた印象にしたい場合

白、黒、グレーを使った無彩色の組み合わせである「モノトーン」や、暗い色調である「ダークトーン」でまとめれば落ち着いた大人な印象になりやすいです。ビジネスシーンやフォーマルな場所では黒を使うことで知性や高級感の演出に繋がります。

目立つ色を取り入れたい場合

目立つ色を取り入れたファッションの例

色相環の反対に位置する補色を使うと色の主張が強くなり、まとまりがない印象になってしまうことがあるかもしれません。目立つ色同士を一緒に使用したい場合、色同士の距離を遠ざけると良いでしょう。例えば、赤いカーディガンと緑のカバンを合わせると補色のため主張が強くなりやすいですが、ベーシックカラーの白のワンピースをメインで使うことでまとまりのあるコーディネートが目指せます。

統一感のあるシンプルなコーデにしたい場合

・同一色相配色

同一色相配色_薄いブルーと紺色

「薄いブルーと紺色」など、同じ色相で明度や彩度を変化させた配色です。
色相が同じなためよくなじみ、まとまりも良いため統一感が出やすいです。

・類似色相配色

類似色相配色_オレンジと黄色

「オレンジと黄色」など、似通った色相同士を組み合わせる配色のことです。
色相環で隣り合っている色同士だと、明度や彩度が異なっていても少し変化を持ちつつよくまとまる組み合わせになりやすいです。

季節に合わせた色の組み合わせを解説

季節の色をうまくコーディネートに取り入れるとおしゃれに見えやすいです。その季節にある自然のものがそのまま季節のイメージカラーに繋がります。

春:桜のようなピンク、淡いパステルカラー
夏:海や空を連想させるブルー、明るい色
秋:紅葉や秋の味覚のようなオレンジ、ブラウン、落ち着いたカラー
冬:雪のようなホワイト、寒色系のカラー

春夏秋冬のイメージカラー

まとめ

まとまりのあるコーディネートを目指したいのであれば、「ベーシックカラー:70%、メインカラー:20%、アクセントカラー:10%」の割合で色を選ぶのがおすすめです。迷ったらベーシックカラーをメインで使用すると、コーディネートがしやすくなります。
落ち着いた印象に見られたい場合はモノトーンやダークトーンでまとめ、統一感のあるシンプルなスタイルを目指すなら似たような色同士を選ぶなど、色合わせの工夫次第で印象が大きく変わります。
季節によって着用する色の決まりはありませんが、季節に合った色を選ぶとより一層おしゃれに見えやすくなります。
上手く着こなせずクローゼットで眠っている服、いつも同じような着こなしになってしまう服などがあればぜひ実践してみてください。