ハンガー跡がつかない掛け方とは?ハンガー跡がつく原因も解説!

ハンガー跡がつかない掛け方とは?ハンガー跡がつく原因も解説!

お気に入りの洋服にハンガーの跡がついてしまい、困ってしまった経験はないでしょうか?

この記事ではハンガーの跡がついてしまう原因、ハンガー跡をつけないための方法や跡がついてしまったときの対処法について説明しています。ハンガーには掛けたいけど、洋服にハンガー跡をつけたくない方は参考にしてください。

なぜハンガー跡が肩につくのか

ハンガーは主に洗濯した洋服を干すときとクローゼットなどに洋服を収納するときに使用しますが、服の肩の部分にハンガーの跡がついてしまうのはなぜでしょうか。主な原因は「ハンガーの細さ」と「服の素材や重さ」です。

【ハンガーの細さ】
ハンガーが洋服を支えているのは肩にあたる部分です。洋服自体の重みはすべて肩の部分にかかってくることになります。

例えば、リュックサックを背負うときにリュックサックの紐が細いものと幅広のものがあったとします。同じ重さの荷物を背負っても、紐が細いものは肩に食い込むようになるでしょう。このように支える部分の面積が小さければ小さいほど、その部分にかかる力は大きくなります。逆に幅が広いもので支えると、力が分散され、跡もつきづらくなるのです。

針金ハンガーと肩の部分が幅広になっているハンガーの2つを比べると、針金ハンガーの方が細いため洋服の重さを細い面積で支えることになり、ハンガー跡がつきやすくなります。

【服の素材や重さ】
服の素材もハンガー跡に関係します。例えばコットンやウールなどの素材は柔らかいので跡がつきやすく、ナイロンなどの素材は跡がつきにくい傾向があります。洋服の販売店を見てもコットンなど柔らかい生地の洋服は畳んで販売されていることが多いです。

また、服自体が重いとハンガー跡がつきやすくなります。着丈が短いものよりも長いものの方が重量が増すのでハンガーに掛ける際は注意が必要です。同様に、洗濯によって水を含んだ状態の洋服も重量が増すので気をつけましょう。対策としてはなるべく肩の部分の幅が広いハンガーを選んだり、細いハンガーには市販の型崩れ防止シートを装着して使用したりするとよいでしょう。

ここからはより詳しく洋服に跡がつかないハンガーの掛け方や跡がついてしまったときの対処法、衣類の種類別にどのようなハンガーが良いかについて説明します。

Tシャツにハンガー跡がつかない掛け方

Tシャツにハンガーの跡がつかないように掛ける方法について説明します。いつものハンガーの使い方とは違い、少しコツがいるので以下の画像を確認しながら試してみてください。


Tシャツを二つ折りにする

袖部分をハンガーの肩部分に沿うように折る

①洋服の両袖を合わせるように左右二つ折りにします

②ハンガーのフック部分が脇にくるように上下逆さまに置き、二つ折りにした袖部分をハンガーの肩部分に沿うように持ち上げて折りたたみます。


反対側も肩部分に沿うように折る

フックを持ち上げて完成

③身頃部分をハンガーの反対側の肩部分に沿うように折ります。

④フックを持ち上げて完成です。

この方法でハンガーに掛けると、洋服の重さが分散されて肩に跡が付きづらくなります。

肩についたハンガー跡を戻す方法

肩にハンガー跡がついてしまったら、跡の部分に「水分」と「熱」を加えると元に戻すことができます。

スチームアイロンを少し離して掛けたり、水で濡らした後にドライヤーの温風を当てたりすることでハンガー跡を消すことができます。アイロンを強く押し付けすぎたり、長い時間熱を当て続けると生地を傷めてしまう可能性があるので気をつけましょう。

時間がかかっても良い場合は、しわ取りスプレーを使うこともおすすめです。10cmほど離れた場所からハンガー跡の部分にスプレーし、その部分を引っ張って形を整えたら乾くまで干しておきます。しわ取りスプレーはレーヨンや絹などシミになってしまう素材もあるため、使用方法をよく読んで使用するようにしましょう。

ニットをハンガーにかける際の注意点

ニットは柔らかく、Tシャツなどに比べて重みがあり伸び縮みしやすいので長期間ハンガーにかけておくと伸びたり型崩れを起こしてしまう可能性が高いです。したがって基本的にニットは畳んで収納することをおすすめします。また、ニットを洗濯した場合は水分を含んでより重くなり、ハンガー干しすると型崩れするため、平干しした方がよいでしょう。

収納時にどうしてもハンガーを使いたい場合は、アーチ状のハンガーや幅が広いハンガーなど、なるべくニットの重みが分散される形のものを選びましょう。そのような形のハンガーを選んだとしてもニットによっては型崩れを起こしてしまうことがあるかもしれません。

ハンガーにニットをかける場合は上記の「Tシャツにハンガー跡がつかない掛け方」を参考にして、ニットの伸び縮みや型崩れを防ぐようにしてください。

衣類別ハンガーの選び方

次に衣類の種類によってどのようなハンガーを選べばよいかについて具体的に説明します。

Tシャツのハンガーの選び方

Tシャツは着心地などからコットンやポリエステルなどの柔らかい生地で作られていることが多く、ハンガーに掛けると型崩れしてしまうことも少なくありません。本来であればTシャツは畳んで収納するのがおすすめですが、ハンガーに掛けたい場合は、肩の部分に丸みがあるハンガーや滑り止めが付いたハンガーを選びましょう。

Tシャツで一番伸びやすいのは首元です。ハンガーに掛けるときにハンガーを首元から入れ、首の部分を無理やり引っ張って伸ばしながら掛けていると首元が伸びてしまいます。ハンガーは身頃の下部分から入れ、フックを首元から出して掛けるようにしましょう。

ワイシャツのハンガーの選び方

ワイシャツのハンガー選びで大切なのは肩幅にあったものを選ぶことです。ワイシャツの肩幅よりも1〜2㎝短いハンガーを選ぶと良いでしょう。また、襟の部分がハンガーの形に合っていないと襟が垂れてしまい、型崩れの原因になります。ハンガーに掛けたときに襟部分がフィットしている形のものを選びましょう。

ハンガーの幅にある程度厚みがあるものを選ぶと、ワイシャツの型崩れを防ぎ、綺麗な状態をキープすることができます。

ジャケットのハンガーの選び方

ジャケットのハンガーを選ぶときは、ジャケットの肩幅よりも2〜4㎝短い幅のハンガーを選ぶようにしましょう。また、ジャケットは肩部分が人の肩の丸みに沿うように作られているため、ハンガーも肩先が丸みを帯びていて厚みがあるものを選ぶとよいでしょう。厚みは4㎝程度あると肩部分がしっかりと支えられ、型崩れを防ぐことができます。

ジャケットは頻繁に買い換えるものではないため、長く綺麗な状態を保つには、ジャケットに適したハンガーを選ぶことが重要です。

まとめ

洋服にハンガー跡がついて困ってしまった経験がある方も多いと思いますが、ハンガーの掛け方や選び方に注意することでそのような失敗も少なくなります。

肩部分がカーブしたような形や肩の部分に厚みがあるハンガーを選んだり、この記事で紹介した跡が付かない掛け方にすると型崩れを予防することができます。

ハンガーの種類も数多く販売されているので、自分の洋服のサイズや形に合ったハンガーを選んで保管するようにしましょう。