藍染したTシャツの作り方とは?魅力や染め方についてご紹介!

藍染したTシャツの作り方とは?魅力や染め方についてご紹介!

藍染は、日本の伝統的な染色技法のひとつで、深みのある美しい青色が特徴です。近年では、藍染を取り入れたファッションアイテムも人気が高まり、自分だけのオリジナルTシャツを作りたいと考える人も増えています。

しかし、藍染の工程や染め方にはいくつかのポイントがあり、理想の仕上がりを実現するためには適切な手順を踏むことが大切です。

この記事では、藍染の基本や魅力、Tシャツを藍染する方法を詳しく紹介します。ぜひ参考にして、世界にひとつだけのオリジナルTシャツを作ってみましょう。

藍染の原料や魅力とは?

藍染の原料や魅力とは?

藍染は日本で古くから親しまれてきた染色技法であり、天然の藍を使用して生地を美しい青色に染め上げます。その独特の深い青色は「ジャパン・ブルー」とも称され、世界的にも評価されています。

藍染の原料となるのはタデ科の一年生植物「蓼藍(たであい)」です。蓼藍の葉を発酵させて作られる染料「蒅(すくも)」を使用することで、鮮やかで深みのある青色が生まれます。また、蓼藍には天然の抗菌防臭、防虫効果があるため、藍染の衣類は機能的にも優れています。

藍染の魅力は、一つとして同じものがない独特の模様が生まれることです。染める際の折り方や絞り方によって異なるデザインが生まれるため、オリジナルのTシャツ作りに適しています。また、古くなったTシャツに藍染を採用すれば新たな魅力を引き出され、長く愛用することが可能です。

藍染は伝統的な技法でありながら、自然な風合いや機能性の高さから、現代のライフスタイルにも取り入れやすい染色方法です。

藍染をしたTシャツの作り方

自宅でも簡単に染色できる藍染を取り入れることで、オリジナルTシャツを作成できます。以下に、藍染キットを活用しながら、自分だけの藍染Tシャツを作る手順を紹介します。

藍染を始める前に、以下の材料を揃えましょう。

藍染の準備物

【準備物】

  • 藍染の染色液(天然藍濃縮液など)
  • ハイドロ(還元剤)
  • 藍染専用洗浄液
  • 白いTシャツ(綿や絹などの天然素材)
  • 大きめのバケツ(染液を作るため)
  • ゴム手袋
  • 割り箸
  • 洗濯バサミ
  • ビー玉、タコ糸、輪ゴム、板など(模様を付けるための道具)

①染料の準備をする

藍染を始める前に、染液を作るためのバケツ、天然藍濃縮液100g、水、ハイドロ10gを用意しましょう。染料の作り方は以下のとおりです。

藍染の準備物

1. バケツに天然藍濃縮液と水を入れる
2. ハイドロを加え、よく混ぜて染液を作る

この分量でTシャツ1着を染めるのに十分な量(約1~4L)の染液ができます。一般的に1回の染色でしっかり染まります。ただし、同じ液で繰り返し染めると色が徐々に薄くなるため、濃い発色を求める場合は新しい染液を作りましょう。

②Tシャツに模様を付ける

藍染では、染料が入る部分と入らない部分を工夫することで、さまざまなデザインが可能です。ここでは、その中でも代表的な技法を3つ紹介します。

Tシャツに模様を付ける

【板締め絞り】
板締め絞りは生地を折りたたんだ後、2枚の木の板でしっかりと挟んでから染める技法です。この方法では板で挟まれた部分の生地が圧迫されるため、染料が入りにくく、三角や四角の形に沿った規則的な模様が浮かび上がります。

Tシャツのたたみ方や色の濃淡を調整することで多様な模様が生まれます。代表的な模様としては「雪花絞り」や「麻の葉」があり、どちらも古くから愛されてきた伝統的なデザインです。板締め絞りの模様は洗練された美しさを持ち、現代のファッションにも広く親しまれています。

【むらくも染め】
むらくも染めは、柔らかな濃淡とナチュラルな模様が特徴の染色技法です。全体に自由な動きがあり、ふんわりとした風合いが魅力的です。

この技法では生地をランダムにわし掴みしてヒダを寄せ、輪ゴムで固定します。続いて、染液に浸して乾燥させ、固定を解くと雲のような模様が現れる仕組みです。

ヒダの大きさやゴムでの締め具合によって染まる範囲や模様が異なり、濃淡のバランスにも個性が生まれます。偶然性を楽しめるのも、むらくも染めの魅力です。

【巻き上げ絞り】
巻き上げ絞りは紐を巻きつけて菱型や花、円などの輪郭を作り出す絞り染めの技法です。
Tシャツを蛇腹状に折りたたみ、同じ幅でヒダを寄せた後、ゴムや紐で巻き固定します。その後の工程は他の技法と同様です。巻き方やヒダの調整で染料の染み込み方や白地の出方が変わり、規則的な模様から自由なデザインまで表現できます。

少しの工夫で仕上がりが大きく変わる巻き上げ絞りは、オリジナルTシャツ作りに楽しさと個性を加える技法です。

③Tシャツを水に浸す

Tシャツに水を染み込ませる際は、丁寧に行いましょう。しっかりと水に浸すことで染料が均等に染み込みやすくなります。水に浸した後は、軽く絞って余分な水分を取り除きましょう。

④染液に浸ける

染液に浸ける

藍染を行う際は藍が手につくと取れにくいため、ゴム手袋を着用しましょう。染料液に染色物を静かに浸し、1~2分ほど待つと色が付き始めます。均等に染まるよう染液内で優しくかき混ぜてください。

染め終わったらTシャツを染料から引き上げ、しっかり絞りましょう。その後、広げて1~2分空気にさらすことで酸化発色し、藍色が浮かび上がります。理想の色になるまで染液に浸ける工程を2~3回繰り返します。

色を濃くしたい場合は、さらに5回程度繰り返して調整してみましょう。染める時間が長ければ長いほど色が濃くなるため、色を見ながら好みのタイミングで染料から引き上げてください。

⑤水洗いをする

水洗いをする

理想の色に染まったところでTシャツを取り出し、水道水で余分な染料をしっかり洗い流します。水がほぼ透明になるまで丁寧にすすぎましょう。

次に水気を軽く絞り、5分ほど酢酸に浸し「色留め」を行います。この作業で色落ちを防ぎ、発色を安定させます。特にTシャツなどの衣類には、染色後に藍染専用の洗浄液を使用するとより効果的です。繊維に残った余分な藍色素を落とし、色移りや色落ちを防げます。

⑥乾燥させる

乾燥させる

藍染の仕上げとして染色されたTシャツをしっかり乾燥させましょう。乾燥中に空気と触れることで染料が酸化し、繊維に定着しやすくなります。また、時間とともに色素が奥まで浸透し、色が深まり丈夫になります。

なお、乾燥時は直射日光を避け、風通しの良い日陰で干しましょう。紫外線による色の変化を防ぎ、ゆっくり乾かすことで美しい藍色を長く楽しめます。

藍染したTシャツの洗濯やお手入れ方法

藍染したTシャツの洗濯ですが、おしゃれ着を洗うのと同様に手洗いで簡単にお手入れできます。

【藍染Tシャツの洗濯方法】
①ぬるま湯に中性洗剤を入れる
②押し洗いをする
③ぬるま湯で押し洗いしながらすすぐ
④お好みで柔軟剤を使う
⑤風通しの良い場所で陰干し

注意としては、他のものと一緒に洗わないことと、生地を傷めないように強くこすらず、押し洗いをすることです。

また、藍染Tシャツは普段は光が当たらない場所で保管することをおすすめします。アイロンをかけるとテカリが出てしまうため、アイロンは裏からかけるのが綺麗に仕上げるコツです。

藍染は日本の伝統技法であり、深みのある青色と独特の風合いが特徴です。天然の蓼藍を発酵させた染料を使用し、抗菌・防臭効果も期待できます。

初心者でも自宅で簡単に挑戦できるため、気軽に楽しめるのも魅力です。絞りや折りたたみなどの工夫次第で個性的なデザインに仕上がります。

ぜひこの記事を参考にして、自分だけの藍染Tシャツ作りに挑戦してみましょう。

TシャツキングではオリジナルTシャツが1枚から作成できます。ぜひご覧ください。

Tシャツキングバナー

※Tシャツキングには染色液など藍染に関する商品の販売はございません、予めご了承ください。

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