タイダイ染めでTシャツをデザインする方法!デザインパターンも紹介

タイダイ染めでTシャツをデザインする方法

色鮮やかで個性的なタイダイ染めは、開放的でカジュアルな魅力を持っています。一点一点手作業で染めているので、同じ柄は二つとありません。市販のタイダイ染めアイテムもありますが、Tシャツやバンダナ、薄手のバッグなどであれば自分で染めることも可能です。

この記事では、タイダイ染めの概要とタイダイ染めでTシャツをデザインする方法について解説しています。タイダイ染めのデザインパターンも紹介しているので、タイダイ染めを行う際の参考にしてみてください。

タイダイ染めとは、染料液を使ってTシャツなどを染める染色技法のことを指します。タイ(Tie)は「縛る」、ダイ(Dye)は「染める」という意味です。

布を紐や輪ゴムで縛ってから染料を塗ったり浸したりするので、均一な染まり方にはなりません。縛り方を変えることで、様々なデザインにすることが可能です。部分的に染めたり複数の色で染めたり、グラデーションになるように染めることもできます。

以下に、Tシャツをタイダイ染めでデザインする方法、その注意点やコツについてお伝えします。ポイントを確認したら、タイダイ染めにトライしてみましょう。

まずは、タイダイ染めに必要なアイテムを調達する必要があります。ほとんどの道具や材料は、100円ショップやホームセンターで購入が可能です。

  • Tシャツなどの染めたいアイテム
    →あらかじめ洗濯・脱水を行い、濡れた状態にしておく。
  • タイダイ染めの染色キット

  • →染色の定着に使用する。染色キットに定着剤が入っていない場合、用意しておく。
  • ドレッシングボトル
    →染料1色につき1本必要。口が細くとがっている物だと作業がしやすい。
  • 輪ゴムや紐など、Tシャツを縛るもの
  • 40~50℃のお湯

以下の道具は、染めたTシャツを洗ったり置いたりする際に使います。

  • バケツや桶などの容器
  • ワイヤーネット
  • ビニール袋やラップ
  • ゴム手袋
  • 衣類用洗剤
タイダイ染めに必要なアイテム一覧

材料と道具が揃ったら、以下の手順でタイダイ染めに使う染料の準備をしましょう。染料が手に付くと落ちにくいため、ゴム手袋をして作業をすることをおすすめします。

1:染料の原液をお湯で薄める

染料とお湯の割合は染料によって違うため、説明書をよく確認する。染料が溶け残るとTシャツが綺麗に染まらない可能性があるので、均一に溶かしておく。

染料をお湯で薄める

2:染料をドレッシングボトルに移す

染料がしっかり溶けたら、色ごとにドレッシングボトルに移し替える。

染料をボトルに移す

続いて、Tシャツに染料をかけていきます。

1:Tシャツの下準備をする

あらかじめ洗濯・脱水しておいたTシャツを、好みのデザインになるように輪ゴムや紐で縛る。その後、定着剤(あるいは塩)を溶かしたお湯に15分程度浸けておく。

Tシャツを絞って下準備をする

2:Tシャツに染料をかける

定着剤からTシャツを取り出して軽く絞り、ドレッシングボトルから染料をかけていく。バケツや桶などの容器に置いたワイヤーネットの上で作業すると、染料が飛び散りにくい。

Tシャツに染料をかける

3:時間を置く

染料をかけたTシャツをビニール袋やラップなどで包み、24時間程度置いて染料をしっかり馴染ませる。

ビニール袋などに包み時間を置く

24時間程度経ったら、余分な染料を落としていきます。

1:Tシャツをすすぐ

Tシャツをビニール袋やラップから取り出し、流水で染料を洗い流す。

Tシャツをすすぐ

2:Tシャツを洗う

水に色が出なくなったら輪ゴムや紐を外し、衣類用洗剤を付けて再度水ですすぐ。

洗剤を付けてTシャツを洗う

3:Tシャツを定着剤に漬ける

定着剤(あるいは塩)を溶かしたお湯に15分程度浸けておく。

Tシャツを定着剤につける

最後に、Tシャツを乾かして完成です。

定着剤を溶かしたお湯からTシャツを取り出し、しっかりとすすいだ後、脱水して陰干ししてください。きちんと乾いたら、オリジナルのタイダイ染めTシャツの完成です。裏と表がどちらも同じ柄になります。

乾かしてTシャツの完成

タイダイ染めは、色移りを防ぐために捨ててもいい服や染料が目立たない黒い服を着て行いましょう。床に新聞紙を敷いたり、手にゴム手袋を付けたりするのもおすすめです。

また、薄く柔らかい生地のTシャツを選ぶときれいに染まります。綿や麻、レーヨン素材で薄手のものを探してみてください。染めることで生地の色と染料の色が混ざるので、白や淡い色の生地の方が仕上がりをイメージしやすくなります。

模様 特徴 作成方法 難易度 イメージ画像
マーブル模様 タイダイ染めでよく使われる
ポピュラーなデザイン
大理石のような模様で自然な
流線形が特徴
Tシャツを紐で縛らず、
染料を垂らす
初心者向け マーブル模様
まだら模様 手軽にできる人気のデザイン
ランダムな染めムラ
Tシャツを丸めて数ヶ所
を縛り、外側に染料をかける
初心者向け まだら模様
じゃばら模様 作業工程が多い
異なる色が交互に出る直線的
な模様
Tシャツをを山折り・谷折り
でじゃばら状にし、崩れない
ようにしっかりと縛った後、
染料をかける
上級者向け じゃばら模様
豆縛り模様 縛る工程が必要なデザインの
中では比較的簡単
円形の模様
染めたい場所をつまんで縛り、
染料をかける
縛った数だけ円形の模様が生
まれ、つまんだ部分の大きさ
によって円のサイズが変わる
初心者向け 豆縛り模様
サークル模様 難易度が高い
存在感のある模様を作りたい
ときにおすすめザイン性の高
い渦巻き状の模様
円の中心になる部分をつまみ
ながら、全体が渦状になるよう
に少しずつねじり、縛って固定
したら染料をかける
上級者向け サークル模様

※画像はイメージです。手順通り作成しても同じような見た目になるとは限りませんので、予めご了承ください。

タイダイ染めの概要とタイダイ染めでTシャツをデザインする方法、タイダイ染めのデザインパターンについてご紹介しました。

カラフルで目を引く派手な色とデザインがタイダイ染めの魅力の一つですが、近年ではパステルカラーやくすみカラーといった淡い色の組み合わせの人気も高まっています。

この記事で取り上げたような代表的な模様を参考にしながら、唯一無二のオリジナルタイダイ染めTシャツに挑戦してみてください。