コットンと綿の違いとは?手入れ方法の注意点も紹介!

コットンと綿の違いとは?手入れ方法の注意点も紹介!

コットンと聞いて、

「コットンってそもそも何?」
「コットン素材のメリットやデメリットが知りたい」
「オーガニックコットンやリサイクルコットンとは何が違うの?」

このような疑問や考えをお持ちではないでしょうか。

このコラムでは、コットンの概要をはじめ、コットン素材のメリット・デメリット、コットン製品のお手入れ方法などについて紹介します。身近な素材であるコットンについての知識が深まる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

コットンと綿の違いとは

コットンとは、アオイ目アオイ科ワタ属の多年草である、「ワタ(綿)」の種子からとれる繊維や、その繊維をもとにして作られる糸や布のことです。コットンと綿は同じ意味であり、綿の英語表記である「COTTON」をカタカナ表記しています。

オーガニックコットンとリサイクルコットンとは

コットンには、オーガニックコットンとリサイクルコットンというものがあり、それぞれ簡単に解説します。

まずオーガニックコットンは、通常のコットンと素材そのものに違いはありません。そもそもオーガニックとは「有機的」という意味であり、農薬や化学肥料の基準を守って育てられていることを指します。そのため、敏感肌の人でも着用できる、やさしい素材であると言えるでしょう。
また、オーガニックコットンの栽培には、労働者の安全や健康に関する規約が含まれており、綿花栽培に関わる方たちを守ることにつながります。

リサイクルコットンは、紡績・縫製工場などで出たそのままでは製品化できない糸や綿、断裁くずを再利用したコットンのことです。
すでに色がついている綿をリサイクルするため、染色する工程が不要であり、CO2の排出量を減らせるなど環境にやさしいコットンだと言えるでしょう。

コットン素材の優れている点

ここでは、コットン素材の優れている点について3つ紹介します。

どの時期でも快適な着心地

コットン生地の中心部は空洞になっており、夏や冬を含めどの時期でも快適な着心地です。

通気性や吸水性があるため、夏はサラサラで涼しさを体感できるでしょう。冬は体温を外に逃がさないような空気の層のおかげで、保温性が高いです。「夏は涼しく、冬は暖かい」ことがコットンのメリットと言えます。

長く着用できる耐久性

長く着用できる耐久性があることも、コットン生地の優れている点です。

まず、コットンは水に強く、気軽に洗濯できます。シワができてしまっても、アイロンがけできる点もメリットです。また、天然繊維の中では比較的虫に食われにくく、コットンは衛生的な素材であるとも言えます。

ソフトでふんわりとした肌触り

コットンは、ソフトでふんわりとした肌触りが楽しめます。

肌が直接触れるような肌着などに、コットンは特におすすめの素材です。コットンの繊維の毛先は丸みがあり、引っかかりが少ないため独特なやわらかさがあります。
また、コットンは吸湿性が高く、ナイロンやポリエステルなどに比べて静電気が置きにくいメリットもあるのです。

コットン素材を扱うときに注意したいこと

続いて、コットン素材を扱うときに注意したいことについて3つ紹介します。

縮みやすくシワになりやすい

コットンは、縮みやすくシワになりやすいことに注意してください。

吸水性が高いコットンは、洗濯した際に吸った水分で膨張した糸が、元の状態に戻ろうとすることで縮みやすいのです。
また、シワになりやすいため、干し方や乾燥方法を工夫してみましょう。まず、洗濯して脱水が終わったらなるべく早く取り出してください。そして、干す前にシワを引っ張ってよく伸ばし、干した後はパンパンと軽く叩くことで、シワや縮みの発生を最小限に抑えられます。

吸水性が高く乾きづらい

吸水性が高く乾きづらいのも、コットン素材の注意点です。

吸水性が高いという特徴は、吸った水分が蒸発するのに時間がかかり、乾きづらさにつながります。生地が厚い場合は、生乾きになる可能性があるので注意が必要です。

コットン素材を干すときは、風通しの良いところで生地同士の間隔を開け、離すようにして干すのが良いでしょう。

洗濯などで色落ちや変色する恐れがある

コットン素材は、洗濯などで色落ちや変色する恐れがあります。

濃い色のコットン生地は、その分染料を多く使っているため、色移りしてしまうケースがあるでしょう。
色移りを防ぐために、色物と分けて洗濯するか、洗濯ネットを使うのがおすすめです。また、洗濯が終わったらすぐ干すようにするのも、色落ちや変色を防ぐポイントだと言えます。

コットン製品はどうやって手入れすればいいのか

コットン製品のお手入れ方法について、簡単に紹介します。

まず、コットンを洗濯するときは、必ず洗濯表示を確認しましょう。そして、実際に洗濯する際は洗濯ネットに入れたり、洗濯機のドライモードで洗ったりするなど、丁寧に洗うことが大切です。
アイロンをかける場合は、アイロンできるか洗濯表示で確認したうえで、対応の温度で力を入れずにアイロンがけしましょう。

コットン製品を保管する際は、ゆとりのあるスペースにしまうのがおすすめです。ハンガーにかけてしまっておけば、たたみジワを防げます。

まとめ

今回のコラムでは、コットンの概要や綿との違いについて、コットンの素材の優れている点や注意すべき点、コットン製品のお手入れ方法などについて紹介しました。

身近な素材であるコットンにはさまざまなメリットがあり、注意点を守ることで長く着用することができます。
コラムを参考に、ぜひコットン製品に触れてみてください。