大きいサイズのTシャツを縮ませる方法とは?縮む要因と注意点も紹介

大きいサイズのTシャツを縮ませる方法とは?縮む要因と注意点も紹介

大きいサイズのTシャツを縮ませることを考えたときに「どのような仕組みでTシャツが縮むかの仕組み」や「Tシャツを自分で縮ませるにはどのようにやればよいのか」、「素材によって縮み具合に差があるのか」などの疑問が浮かんだ方もいるのではないでしょうか。

このコラムでは、Tシャツが縮む要因と素材ごとの違いから、実際にTシャツを縮ませる方法や注意点まで解説しています。Tシャツを好みのサイズに縮めるための参考にご活用ください。

実際にTシャツを縮めるにあたって、どのような仕組みでTシャツが縮むかの要因を解説します。また、Tシャツの素材によって縮み具合が異なるため、どのような特徴があるのかもあわせて紹介します。

Tシャツが縮む要因は、繊維に対して「元に戻ろうとする力」が働いているからです。

Tシャツに良く使われる原料である綿繊維は、1つひとつの繊維は短くなっています。そのため、紡いだりねじったりして強度を出しているのです。強度を出す過程で繊維に力が加わる分、元に戻ろうとする力が働きます。

また、洗濯などによって水分を含んだ綿繊維は、乾燥によって収縮します。この働きは、生地内部の空間が詰まることにより起こります。つまり、Tシャツを「洗濯して干す」過程の中で、何度も伸び縮みを繰り返しているため、Tシャツが縮みます。

Tシャツの縮み具合は、使用されている素材によって異なります。縮みやすい素材は水分を含みやすいという特徴があります。具体的な素材として、綿(コットン)やアクリル、麻などの天然繊維が挙げられます。

一方で速乾性の特徴を持つポリエステルやウールなどは水分を含みにくく、Tシャツは縮みづらくなります。

そのため、Tシャツを洗う際は、洗濯表示でTシャツの素材を確認してから作業するようにしましょう。

ここでは、実際にTシャツを縮ませる方法について2つ紹介します。どちらも簡単なので、参考にしてください。

熱湯で煮込んで縮ませる

Tシャツを縮ませるには、熱湯で煮込む方法があります。熱膨張を利用した縮ませ方で、手段としては1番手軽です。ただし、綿(コットン)100%のTシャツにしか適応できないため、注意してください。

やり方は簡単で、大きめの鍋にたっぷりお湯を沸かし、Tシャツを入れて煮込むだけです。作業する際は、やけどに十分ご注意ください。煮込む時間と温度で縮み具合は変化するため、好みで調整しましょう。Tシャツの温度が下がったら、水気を絞って干して完了です。

熱湯を使用しているため、作業をする際には火傷に注意するようにしましょう。

また、1度熱湯で煮込んだTシャツは、何度か煮込んでも初回ほどは縮みません。そのため、作業は1度だけ行うのがおすすめです。

洗濯機と乾燥機を活用する

洗濯機と乾燥機を活用するのも、Tシャツを縮ませる方法です。Tシャツを洗濯機で洗って乾燥機にかけるだけと簡単な手順ですが、いくつかコツがあります。

まず、洗濯機は高温での洗濯に対応しているものが効果的です。洗濯したあと脱水し、乾燥機にかけましょう。使用する乾燥機はコインランドリーのものを活用するのがおすすめです。家庭用の乾燥機は電気を熱源としているのに対し、コインランドリーではガスを使用しています。そのため、急激に温度を上げられるコインランドリーの乾燥機の方が、Tシャツを縮ませるのに適しているのです。

最後にTシャツを縮ませる際の注意点を2つ解説します。Tシャツを縮ませる際の注意点を把握して、お好みのサイズにTシャツを縮ませましょう。

色落ちには注意が必要

Tシャツの色落ちには注意が必要です。

1度に大量のTシャツを洗濯機で洗ったり、乾燥機にかけたりすると、衣類の摩擦によって色落ちする可能性があります。縮ませたいTシャツの洗濯や乾燥は、少しずつ行いましょう。

また、洗濯する際は、水量を多く設定すると色落ちが少なくなりやすいです。節水モードなどで水量を少なくしている場合、設定を変更してから洗濯しましょう。

プリントが溶けないように注意が必要

Tシャツにプリントがされている場合、プリントが溶けないように注意してください。

高熱で処理すると、熱でプリントとTシャツを貼り付けている成分が溶け、剥がれてしまうケースがあります。Tシャツを縮ませる際は、温度や時間などに十分注意しましょう。

今回のコラムでは、Tシャツが縮む要因と素材ごとの違いをはじめ、実際にTシャツを縮ませる方法や注意点について解説しました。

Tシャツは簡単な方法と手順で縮ませられますが、注意点を守らないと大切なTシャツを傷めてしまう可能性もあります。

そのため、Tシャツを縮めることにお悩みの方は、コラムを参考にして、Tシャツを好みのサイズに仕上げてみてください。