Tシャツの裾上げを自分でする方法!簡単で綺麗にできるやり方を解説

Tシャツの裾上げを自分でする方法

オンラインで洋服を注文する人も多くなり、届いた洋服のサイズや着丈が想像していたものと違ったという経験のある方も多いのではないでしょうか。

洋服をお店で試着する場合は自分の身長や体形にあったものかどうかを確認してから購入できますが、試着をせずに購入すると実際に着てみたときに失敗したと感じる人もいるでしょう。

また、学園祭やスポーツクラブ、居酒屋やカフェなどのお店、子どものダンススクールやサッカーの習い事などチームや団体ごとにオリジナルでTシャツを作りたい場合は、まとめて注文するのでSサイズ、Mサイズなどの大まかなサイズ選びになることが多く、自分の体型に合うかどうかは届いてみないとわかりません。

他にも時代の変化でショート丈の洋服が流行になっている時があったり、成長期の子どものTシャツを数年着られるように大きめを買っておく方も多かったりするので、Tシャツの簡単な裾上げ方法を知っておくといろいろな場面で役立ちます。

Tシャツの裾上げは自分で行うことができます。Tシャツは洋服の中でも比較的丈詰めや裾上げをしやすい部類と言われています。

ここからはTシャツの裾上げ方法について、4つの方法をご紹介します。テープや布用接着剤、手縫いやミシンで裾上げする方法をご紹介していますので、裁縫が得意な方もそうでない方もぜひ参考にしてください。

裾上げできるテープを使用する

裾上げテープは、裾上げしたい部分に置き、アイロンで熱を加えて接着することで簡単に裾上げできるテープです。手縫いよりも素早く裾上げをすることができます。

裾上げテープの種類は主に2種類あり、1つは片面接着タイプで、もう1つは両面接着タイプです。

それぞれの特徴としては、片面接着タイプは仕上がった状態で裾上げ部分のテープが見えますが、両面接着タイプは布に挟んだ状態で接着するので仕上がった状態でテープが外から見えません。

初めて裾上げをする場合は、耐久性も高く、貼り付け位置もテープが見えている状態で貼り付けるのでズレを起こしにくい片面接着タイプがおすすめです。
見た目を綺麗に仕上げたい方は両面接着タイプを選ぶとよいでしょう。

裾上げテープは100円ショップや手芸店、ネット通販などで購入できます。

【準備するもの】

裾上げテープ、あて布、まち針やクリップ、アイロン、アイロン台、水(裾上げテープが濡らして使うものの場合)

【作業手順】

  1. Tシャツを着用し、好みの丈感のところで裾を裏側に折り上げ、まち針やクリップなどで動かないように固定します。
  2. この状態で一度軽くアイロンをかけておくと仕上がりが美しくなります。
  3. 裾上げテープを裾上げする部分を一周+数センチ長めにカットします。
  4. 裾上げテープを水に濡らした後、軽く絞ります。
  5. 裾上げする部分にテープを固定し、あて布をします。
  6. 140℃〜160℃のアイロンで、あて布の上から20秒ずつ圧をかけるようにゆっくりと押し当て、接着させます。

【POINT!】

このときに通常アイロンを使うときのようなアイロンを滑らせるというやり方をしてしまうとテープがずれてしまうので、必ず上から押し当てるようにしましょう。
20秒経ったらいったんアイロンを持ち上げ、もう一度場所をずらして20秒押し当てるのを繰り返します。

裾上げテープはアイロンが掛けられない素材、シルクやナイロンなどには使えません。
また、Tシャツが濡れることで縮む性質のある綿生地の場合、洗濯を繰り返すうちにテープが剥がれやすくなり、補修が必要になる場合があるので注意しましょう。

布に使えるのりやボンドを使用する

布用接着剤を使用して裾上げをする方法もあります。布用接着剤は100円ショップや手芸店で購入できます。

【準備するもの】

布用接着剤、あて布、まち針やクリップ、アイロン、アイロン台

【作業手順】

  1. Tシャツを裏返し、好みの長さで裾を折り上げ、まち針やクリップなどで動かないように固定します。
  2. 裾上げ部分にアイロンをかけて折り目を付けます。
  3. 貼り付けたい部分の両面に布用接着剤を塗布し、あて布をします。
  4. 140℃~160℃のアイロンで、あて布の上から約10秒ずつ圧をかけるようにゆっくりと押し当て、接着させます。

【POINT!】

布用接着剤は手軽に使用できますが、テープに比べて仕上がりの綺麗さは劣ります。また、薄い素材だと裏面からボンドが染みてしまう場合があったり、布用ボンドが付着しにくい場合があったりするため注意が必要です。

針と糸を使って手縫いする

これまで裾上げテープや布用接着剤を使って裾上げをする方法をご紹介してきましたが、より耐久性を求めたい方には、針と糸を使って手縫いするのがおすすめです。縫い目を目立たせたくない場合は、細い針を使いましょう。

【準備するもの】

針、手縫い糸(Tシャツの生地の色と同じ色のもの)、まち針、アイロン、アイロン台

【作業手順】

  1. 裾にある元々の縫い目をほどき、折り目を開いてアイロンをかけます。
  2. 好みの長さになるように裾を三つ折りにし、まち針で固定します。
  3. 折り目がしっかりとつくように折った部分にアイロンをかけます。
  4. 縫い始めは折り山の際部分に裏側から針を刺し、表側から玉止めした糸の端が見えないようにして糸を引きます。
  5. 次に糸が出た場所から3〜4mm進んだ表側の生地を1~1.5mm程度すくって折り山の裏側から針を刺し、糸を引きます。
  6. このまつり縫いを裾上げする1周分繰り返したら完成です。

【POINT!】

表側の生地をすくうときは、なるべく小さくすくうと表から見たときに縫い目が見にくく綺麗に仕上がります。裏側から縫うことになりますが、表側の糸が綺麗に揃っているか途中で確認しながら縫うと完成度が高まります。

縫うのが初めてでまつり縫いが難しい方は、裾上げ部分を等間隔で縫う「なみ縫い」で縫ってもよいですが、表から見たとき縫い糸が見えやすくなるので注意しましょう。

ミシンを使用する

ミシンを使用すると素早く綺麗に裾上げすることができます。ミシンに慣れていない方は難しく感じてしまうかもしれませんが、仕上がりの見た目を重視する方にはおすすめです。

ミシン糸はTシャツの生地の色や素材に合わせ、ニット用ミシン糸を使うようにしましょう。
ここではTシャツの裾を切って仕上げる「端処理」をしない方法を説明します。

【準備するもの】

ミシン、ニット用ミシン糸(生地の色に合ったもの)、まち針、アイロン、アイロン台

【作業手順】

  1. Tシャツを裏返し、好みの長さになるように裾の部分を三つ折りする。
  2. 三つ折りした部分にまち針を止め、折り目がしっかりつくようにアイロンをかける。
  3. ミシンにTシャツをセットし、生地が厚くなっているサイドの部分から直線縫いで縫い始める。縫い始めは返し縫いをする必要はありません。
  4. 1周縫い終わったら、縫い始めの位置と重なるように縫い、返し縫いをして完成です。

【POINT!】

Tシャツ生地は伸縮性に優れているので、無理に引っ張ったりしながら縫うと生地がひきつってしまう可能性があります。ミシンで縫う際はゆっくりと手に力を入れずに縫い進めると綺麗に仕上がります。

自分でTシャツを裾上げするときには必ずTシャツのタグを確認しておきましょう。Tシャツは様々な素材からできているので、アイロンで熱を加えると変形してしまったり、テープや接着剤が付きにくかったりするものもあります。

自分で裾上げをすると費用は安く済みますが、自分でやるのが不安、費用は多少かかっても綺麗に仕上げたいという方は、業者に依頼する方法もあるので活用しても良いでしょう。

なるべくTシャツの裾上げをしなくて済むように、買う前からサイズをきっちり把握しておきたいという方もいるかもしれません。

Tシャツを購入する際のサイズ選びについては、こちらの記事を参考にしてください。

この記事では、自分でできる簡単なTシャツの裾上げ方法についてご紹介してきました。
裾上げの方法は手芸が得意でない方でも試しやすい裾上げテープや布用接着剤、仕上がりや耐久性に優れている手縫いやミシンなどがあります。

購入前にベストなサイズがわかれば裾上げの必要はありませんが、想像と違ったときは裾上げできる方法も知っておくと便利です。