Tシャツの首回りを縮める方法!伸びてよれよれになっても復活する?

Tシャツの首回りを縮める方法

Tシャツの首回りが伸びてしまった経験はありませんか?背中や前身ごろは問題ないのに、首元だけが緩んでしまうと、何か原因があるのかと考えてしまうかもしれません。

この記事では、Tシャツの素材として使われることが多い、綿素材のTシャツの首回りを縮める方法を紹介します。自宅で手軽にできるのでぜひ試してみてください。さらに、首回りを長持ちさせるための対策や、伸びにくいTシャツの選び方も解説します。大切なTシャツを美しく保つコツを一緒に探っていきましょう。

Tシャツの首回りが伸びてしまったとき、簡単な方法で元通りに戻せます。ここではスチームアイロンや氷水、ミシンを使って縮める方法について説明します。

伸びてしまった首回りを縮めるには、スチームアイロンを使うと便利です。たった3分ほどで簡単に直せます。以下に用意する物と手順を紹介します。

【準備するもの】

  • スチームアイロン(水を入れる)
  • アイロン台
服にアイロンをかけている様子

【手順】

  1. アイロンの温度を「高」に設定する
  2. スチームが出る状態にセットし、温まるまで待つ
  3. 伸びてしまった首回りの部分を指で軽くつまんで縦方向に伸ばす
  4. スチームをたっぷりとかけながら、アイロンで軽くプレス(触れる程度でOK)をかける

通常、衣服のシワを伸ばすようにアイロンを動かしますが、首回りを縮める場合は逆効果となります。アイロンを縦向きして軽く押し当てるようにするのが、きれいに仕上げるコツです。

Tシャツの首元をじゃばらに折りたたんでつかむ様子

Tシャツの首回りが伸びてしまった際、アイロンがなくても手軽に縮める方法として氷水を使う方法があります。この方法も3分ほどで完了でき、効果的によれを直せます。以下の準備物と手順を参考にしてください。

【準備するもの】

  • 洗面器やバケツ
  • 氷水(氷を10個以上投入)や保冷剤
Tシャツの首元を保冷剤入りの水につける様子

【手順】

  1. Tシャツの首元をじゃばらに折りたたみ、しっかり持つ
  2. 用意した氷水に首元を30秒ほど浸け、軽く絞る
  3. Tシャツを平らな場所に広げ、指でシワを縦方向に伸ばす
  4. 型崩れしないように平干しで乾かす

2の「軽く絞る」はとくに重要です。ねじるように強く絞ると余計に伸びてしまうため、適度な力で水分を押し出すように慎重におこないましょう。

Tシャツの首元のしわを伸ばす方向を示した図

読者の皆さんのなかには「アイロンや氷水でどうして簡単に直せるの?」と疑問に思う方々がいるかもしれません。これは綿素材の性質によります。コットンボールを紡いで作られる綿糸には原型に戻ろうとする力が働いています。しかし、くり返し洗濯されることによって縮もうとする力が次第に弱まり、よれが生じてしまうのです。

アイロンや氷水を使うことで綿が本来もつ「縮もうとする力」が復活し、新品同様の首元を再現するものと考えられます。

アイロンや氷水を使ったとしても、どうしても首回りが元に戻らない場合があります。そのときは、よれた部分をミシンで縫ってみましょう。たとえば、以下のような方法が挙げられます。

【手順】

  1. Tシャツを裏返す
  2. 肩山(肩部分のつなぎ目)から1.5cmくらいの首元に印を付ける
  3. 首元につけた印から袖口と肩山の接点に向けて線を引く
  4. 反対側も同じように印を付けて線を引く
  5. 首元の縫い始めの位置をぴったり合わせる
  6. 線からズレないようにミシンで縫い進める
  7. 反対側も同じようにミシンで縫う
  8. ひっくり返して表にし、折り重なったところを背中側に倒す
  9. (折り重なったところを)背中側に倒したまま上から返し縫いをくり返す
  10. 反対側も同様に返し縫いを繰り返して補強する
  11. 仕上げにアイロンでピタッとさせる
ミシンの針部分と手元の画像

折り重なったところを作らず、詰めた部分を切り取って縫う方法もあります。手縫いの本返し縫いを用いて、チクチク縫っていくことも可能です。また、レースを付けて新しい襟にしたり、襟ぐりを広くして夏用のTシャツにリメイクしたりするなど多様な方法があります。

このように、伸びてしまった首回りは自宅で簡単に元に戻せます。上記で紹介した方法を参考にして、新品のような首元に復活させましょう。

お気に入りのTシャツの首回りが伸びてしまっても、元のような状態に戻すことは可能です。しかし、できることなら首回りを緩めないように工夫したいものです。

首回りが伸びないようにするためには洗濯時の注意が重要なポイントです。ここでは、首回りを緩めない効果的な方法を紹介します。

お気に入りのTシャツを長持ちさせるためには、適切な洗濯方法を用いましょう。普段の洗濯に、以下の方法を考慮することでTシャツのよれを防げます。

カラフルな輪ゴムの画像

■ 輪ゴムで首回りを結ぶ
洗濯時にTシャツの首回りを輪ゴムで軽く結ぶことで、ほかの洗濯物に引っぱられて生地が伸びるのを回避できます。2、3本の輪ゴムで束ね、しっかりと固定しましょう。ただし、きつく結んでしまうと、首元の周囲にシワがついたり伸びたりする可能性があるため、軽くまとめるようにすることがポイントです。

様々な形の洗濯ネット

■洗濯ネット使用
洗濯ネットを活用すると洗濯機のなかでの絡みを防ぎ、Tシャツの首回りが伸びるのを防げます。洗濯ネットに入れるときはたたんで入れましょう。この際、輪ゴムでまとめる方法と合わせるとより効果的です。

■手洗いコース利用
首元が伸びやすいTシャツを洗濯する際は、なるべく洗濯機の手洗いコースを選びましょう。手洗いコースを選択すると生地へのダメージが軽減され、脱水時間も短くなります。また、お気に入りのTシャツは手洗いで優しく汚れを落とすのも効果があります。その際はごしごし洗ったり、きつく絞ったりしないように注意しましょう。

タオルと柔軟剤の画像

■柔軟剤の使用
Tシャツの首回りを緩めないための柔軟剤の利用も効果的です。柔軟剤にはよれ戻し効果をもつ商品があり、洗濯時に使用することで生地の伸び縮みを防ぎます。柔軟剤を投入し、洗濯機の指定箇所に注ぐか、手洗い時に混ぜて使用します。ただし、柔軟剤を使用する際は使い方や注意事項を守り、提示されている適量を守りましょう。

洗濯方法に注意しても干し方に気をつけなければ、効果を実感できない可能性があります。以下に紹介する干し方を参考にすることで、Tシャツの状態をきれいに保てます。

ハンガーにかけられたTシャツの画像

■ハンガーに裾から入れて干す
Tシャツを干すときに首元からハンガーを入れて干すのは避けましょう。Tシャツの裾からハンガーを入れて干す習慣を身につけ、形を整えて干すことが大切です。裾から入れることで首回りへのダメージを減らせます。

バスタオルハンガーにかけられたタオルの様子

■ハンガーを2本使って干す
吸水性の高い綿素材は水分の重さで下に引っ張られ、ハンガーで干すと伸びる可能性が高まります。干すスペースがある場合に限られますが、ハンガーを2本使ってTシャツの重さを分散するように干すと伸びやよれを防げます。

■バスタオルハンガーを使って干す
ビッグシルエットTシャツなど広いタイプのシャツを干す際は、バスタオルハンガーなどに引っかけて干す方法も有効です。

このほかに、ピンチハンガーに裾を挟んで逆さまに干す方法もあります。この場合は、首元は伸びにくいのですが、裾部分が伸びてしまう可能性があります。下着のようにボトムスの中に入れる場合は良いのですが、あまりおすすめできません。

以上の対策や注意点を参考にして、Tシャツの首周りをきれいに保ち、長く愛用できる方法を実践していきましょう。

洗濯や干し方に注意を払ってTシャツの首元をよれにくくすることは可能です。さらに効果を高めたい場合は、Tシャツを購入する際に、その素材が元々よれにくく作られているかどうか(厚みや補強テープなど)を確認しましょう。

コットン生地の厚さを示す単位にoz(以下オンス)があります。オンスの数字が大きいほどTシャツは厚く、しっかりとした質感をもちます。たとえば薄い生地は3~4オンスで比較的安い価格で製作できます。5~7オンスの生地は厚めで耐久性があり、6オンス以上はとくに上質です。

Tシャツキングで扱っている薄めのTシャツは4.0オンスで、標準的な厚みになると5.6オンスになります。やや厚めの生地になると6.2オンス、さらに厚手のTシャツは7.1オンスです。

たとえば「Printstar ヘビーウェイトTシャツ」は標準的な厚みで洗濯しても伸びにくく、首回りは補強テープで頑丈に仕上げられているため、よれの回避につながります。

やや厚めの「6.2ozTシャツ」、厚手の「7.1oz長袖Tシャツ」も首回りの伸びにくさと型崩れのしにくさが特徴です。価格は薄手のTシャツより高めに設定されていますが、長持ちするため費用対効果は高いと考えられます。

首回りのよれを未然に防ぎたい場合は、洗濯や干し方も考慮しつつ、生地の選択を慎重におこなうことが重要なポイントです。よれにくく長持ちさせやすいTシャツをお求めの方は、記事のまとめの下のリンクから商品の特徴をチェックしてみてください。

Tシャツの首回りが伸びてしまった場合は、スチームアイロンや氷水、ミシンなどを用いて簡単に縮められます。また、普段から首回りを緩めない対策を講じることが大切です。洗濯の仕方や干し方に注意し、Tシャツの状態をきれいに保つようにしましょう。

さらに首回りが伸びにくく、型崩れしにくい素材のTシャツを選ぶことも重要な対策の一つです。薄手のTシャツよりも厚手のほうが洗濯にも強く、首元も買ったときの状態を保ちやすくなると考えられます。

この記事で紹介した内容を参考にして、お気に入りのTシャツを可能な限り長く愛用できるよう適切な対策を講じていきましょう。

【首元がよれにくいTシャツのおすすめ商品】

Printstar ヘビーウェイトTシャツ United Athle 6.2oz Tシャツ United Athle7.1oz長袖Tシャツ