プリントTシャツのデザインが剥がれる原因とは?修復方法と防止策

「何気なく着ていたら、プリントTシャツのデザインがひび割れてしまった」という経験はありませんか?
プリントTシャツは、洗い方や保管方法を間違えると早期にプリント部分が剥がれたり、色あせたりと、Tシャツの劣化が加速するため注意が必要です。
そこでこの記事では、プリントTシャツのデザインが剥がれる原因とともに、その際の修復方法について解説します。
防止策もあわせて紹介するため、プリントTシャツを長く愛用したい方はぜひ最後までご覧ください。
プリントTシャツのデザインが剥がれる原因
プリントTシャツのデザインが剥がれる場合、主に4つの原因が考えられます。
- ・洗濯時の摩擦や接触による劣化
- ・剝がれやすいデザインだから
- ・経年劣化による傷み
- ・Tシャツの保管方法に問題がある
剥がれる原因について、詳しくみていきましょう。
洗濯時の摩擦や接触による劣化
1つ目の原因として、洗濯時の摩擦や接触による劣化が挙げられます。
例えば、洗濯ネットに入れずにプリントTシャツを洗濯した場合、他の衣類と接触することでプリント部分にストレスがかかります。
乾燥機も、プリントが剥がれる原因になるため注意しましょう。
また、印刷方法によっても剥がれやすさが異なります。
特に熱転写印刷は、シートを熱で圧着させて印刷する方法である以上、洗濯や乾燥を繰り返すとどうしても接着部分が弱くなるため注意してください。
剝がれやすいデザインだから
2つ目の原因としては、剥がれやすいタイプのデザインであることが考えられます。
特にキャラクターの手足や筆記体など、繊細で細かいデザインは、太くて大きいデザインよりも耐久性が低く、剥がれやすい傾向があります。
日常的な使用や摩擦によって早期に端から剥がれてしまうおそれがあるため、取り扱いに注意してください。
このようにデザインの種類も剥がれやすさに大きく影響することから、それぞれの特徴をしっかりと理解したうえで着用を楽しみましょう。
経年劣化による傷み
経年劣化による傷みも、デザインが剥がれる原因の1つです。
プリントのインクや接着剤は、生地の素材を問わず、洗濯機の摩擦や紫外線、乾燥などによって徐々に弱くなります。
また、プリント方法によってもデザインの耐久性に違いがあり、特にひび割れしやすいのがシルクスクリーンプリントです。
生地にインクが厚く付着していることから日数が経っても色あせしにくいものの、経年劣化や使用状況によって、インク部分にひびが入ったように割れていきます。
Tシャツの保管方法に問題がある
洗濯やデザインなどに加えて、保管方法に問題がある場合も、プリントTシャツのデザインが剥がれることがあります。
例えば、折り目部分にプリントがかかっていると、デザイン部分に負担がかかり、ひび割れやすくなります。
また、Tシャツを複数枚重ねて収納している場合、プリント同士がくっついてデザインが剥がれてしまうことも少なくありません。
プリントTシャツの劣化を防ぐためには、適切な方法で保管することも大切です。
プリントTシャツのデザインが剥がれた時の対処方法
プリントTシャツのデザインが剥がれたら、それ以上悪化しないようになるべく早く補修しましょう。
剥がれた時の対処方法としては、大きく分けて3つの方法があります。
- ・アイロンの熱で接着する
- ・布用ボンドを使用する
- ・色を塗って修復する
生地を傷めないよう注意しながら、状況にあわせて試してみてください。
アイロンの熱で接着する
熱で貼り付けたプリントの一部がめくれてしまった場合は、アイロンを使って接着できます。
アイロンを中温に設定し、剥がれた部分に当て布を乗せて、上からアイロンを数十秒ほどあててください。
剥がれた部分の裏側に接着剤が残っていれば、アイロンの熱でくっつく可能性があります。
ただし、一箇所にアイロンの熱を長時間当てると生地のたるみの原因になるため、様子を見ながら少しずつ行いましょう。
布用ボンドを使用する
剥がれかけたデザインは、ボンドを使って修復することもできます。
使い方は簡単で、手芸用ボンドを剥がれた箇所に塗って、Tシャツに接着するだけです。
布用のボンドや接着剤は手芸店やホームセンターで購入できるものの、種類によって接着スピードや対応可能な生地、耐水力などが異なるため、用途にあったものを選びましょう。
一方で木工用ボンドは水に弱く、基本的に布への接着には適していないため、購入の際は注意してください。
色を塗って修復する
布用のペンで、デザインが剥げた部分を修復する方法も有効です。
布用ペンは水に強く、布地に直接書けるペンのことで、手芸用品店やホームセンターなどで販売されています。
特殊な技術や道具がいらず、塗りつぶすだけでデザインや色落ちの修復ができるため、気軽に利用できるのが特徴です。
使用する際は、事前に見えにくい部分や汚れてもいい布に試し書きをして、色味や仕上がりを確認しておきましょう。
プリントが剥がれることを防ぐには
プリントの剥がれをできるだけ防ぎ、Tシャツを綺麗に保つためには、以下の点に注意しましょう。
・洗濯時に摩擦や接触に注意する
・Tシャツの保管方法に注意する
・乾燥機の使用を控える
ぜひお手入れの参考にして、大切なTシャツの劣化を防ぎましょう。
洗濯時に摩擦や接触に注意する
プリントTシャツのデザインを劣化から守るには、洗濯時の摩擦や接触に注意することが重要です。
洗濯機で洗う場合は、Tシャツを裏返しにし、洗濯ネットに入れて中性洗剤で洗いましょう。洗濯ネットに入れることで他の洗濯物との摩擦を抑え、生地の伸びや型崩れを防ぐことができます。
このとき、プリント面へのダメージ軽減のために「デリケートコース」や「おしゃれ着コース」など、弱水流コースを選ぶのがポイントです。
また、Tシャツをより長持ちさせたい場合やプリント部分が剥がれかけている場合には、洗面器やバケツにぬるま湯を入れて、優しく押し洗いするのもおすすめです。
Tシャツの保管方法に注意する
プリントTシャツを長持ちさせるには、保管方法にも注意しましょう。
プリント部分が気になる場合は、1枚ずつハンガーにかけて収納するのがおすすめです。薄い滑り止め付きや肩に沿って丸みのあるハンガーを使えば、首元の伸びや型崩れも防げます。
畳んで収納する場合は、なるべくプリント部分を折らないように調整してください。
なお、湿気でTシャツにカビが生えてしまうこともあるため、除湿剤や乾燥剤などの湿気対策もしましょう。
乾燥機の使用を控える
洗濯後の乾燥機の使用も控えましょう。
プリント部分は基本的に熱に弱いため、乾燥機の熱風によってプリントが剝がれたり、色落ちしたりするおそれがあります。
場合によっては、縮みや型崩れの原因にもなります。
乾かす際はTシャツを裏返しにしたまま、直射日光の当たらない風通しの良い場所で陰干ししてください。
型崩れが気になる場合は、シワや形を整えてから、平干しネットに広げて乾かすと良いでしょう。
まとめ
プリントTシャツのデザインが剥がれる主な原因は、洗濯時の摩擦や経年劣化、保管方法による劣化などです。
大切なTシャツをなるべく綺麗な状態で長持ちさせるために、ぜひ正しいお手入れの方法と保管方法を知っておきましょう。
Tシャツキングでは、オンデマンド転写を使った高品質なオリジナルTシャツを制作できます。
細部まで鮮やかなフルカラーで印刷できるうえ、摩擦や洗濯にも強く、長く着用できますので、少しでも気になった方はぜひご確認ください。

